悩み解決
光沢・半光沢・つや消しで、同じ色でも見え方が変わる話
カラーコードがまったく同じでも、つやが違うと別の色に見えます。 「数字は近いのに、塗ってみたらイメージと違う」の原因は、たいていここです。 仕上げの選び方と、置き換えるときにどこまで気にすればいいかをまとめました。
つやは、色そのものより印象を左右します
塗装面のつやは、光をまっすぐ跳ね返すか、散らすかの違いです。 光沢は当たった光をそのまま返すので、明るいところは白く飛び、暗いところは深く沈みます。 つや消しは光を散らすので、面全体が均一に見え、色はやや明るく、そして白っぽく感じられます。
同じ黒でも、光沢の黒は「濃くて深い黒」、つや消しの黒は「灰色に近い黒」に見えます。 ぬりおたが持っているカラーコードはこの差を含んでいません。 数値だけを見て選ぶと、ここでずれます。
5つの仕上げと、向いている場所
ぬりおたでは、塗料を5種類の仕上げに分けています。
| 仕上げ | 収録数 | 向いている場所 |
|---|---|---|
| 光沢 | 282色 | 車のボディ、バイクのタンク、つやのある機体。デカール(シール)を貼る面にも向きます |
| 半光沢 | 144色 | 実物にうっすらつやがあるもの全般。迷ったときの落としどころにもなります |
| つや消し | 317色 | 戦車、軍用機、フィギュアの服。実物の質感に近く、いちばん収録数が多い仕上げです |
| メタリック | 175色 | 金属部分。粒子が入っているので、色の近さだけでは選べません → 金属色の選び方 |
| パール | 26色 | 見る角度で色が変わる表現。多くは下地の色ありきで使います |
デカールを貼るなら、順番が決まっています
シールの縁が白く浮く「シルバリング」は、つや消しの面にデカールを貼ると起きやすい現象です。 面が細かくざらついていて、シールとの間に空気が残るためです。
そこで、つや消しに仕上げたい機体でも次の順で進めます。
- 基本色を塗ります(つや消しでかまいません)。
- デカールを貼る場所に光沢のクリアーを吹いて、つるつるにします。
- デカールを貼ります。
- 最後に全体へつや消しのクリアーを吹いて、つやを揃えます。
最後のつや消しクリアーが全体のつやを決めるので、 途中の塗料のつやは思ったほど最終結果に響きません。ここが次の話につながります。
置き換えるとき、つやはどこまで気にするか
| あなたの予定 | つやの一致 |
|---|---|
| 最後にクリアーでつやを揃える | 気にしなくて大丈夫です。色の近さだけで選べます |
| 塗りっぱなしで完成にする | 合わせてください。同じ仕上げの候補から選びます |
| すでに塗った面に継ぎ足す | 必ず合わせてください。つやが違うと境目がはっきり出ます |
| 上からウェザリング(汚し)をする | 半光沢以上のほうが拭き取りやすく、作業は楽になります |
ぬりおたのトップページには仕上げでの絞り込みがあります。 「つや消しの中から近い色」のように、条件を決めてから色の近い順に並べられます。 各塗料のページにも、その色の仕上げが書いてあります。
色を選び直したくなったときの目安
同じ色をつや消しに変えると、少し明るく見えます。逆に光沢に変えると、締まって濃く見えます。 それを見越して選ぶなら、つや消しにするときはほんの少し暗いほうへ、 光沢にするときはほんの少し明るいほうへずらすと、狙いに近づきます。
とはいえ、この差は色の差の数値でいえば数ポイント程度の話です。 色の差が3以下の候補が複数あるなら、 その中から同じ仕上げのものを選ぶだけで十分です。