悩み解決
色の差(ΔE)とは何か。どこまで近ければ「同じ」と言えるのか
ぬりおたのページには、いたるところに ΔE 2.3 のような数字が出てきます。 これは2つの色が、人の目にどれくらい違って見えるかを表した数値です。 小さいほど見分けがつきません。この数字の読み方と、どこで信じてよくて、どこで信じてはいけないかを説明します。
ΔEは「見た目の違いの大きさ」を測ったもの
2つの色が違うかどうかは、カラーコードの数字を引き算しても分かりません。 人の目は明るさの違いには敏感で、深い青の中の違いには鈍いといったクセを持っているためです。 そこで、人の見え方に合わせて作られたものさしを使います。ΔE(デルタイー)はその値で、 ぬりおたでは CIEDE2000(シーアイイーディーイー2000。国際的に決められた色の差の計算方法)を使っています。
大事なのは名前ではなく、0に近いほど区別がつかないという点だけです。
5段階の目安(ぬりおたの表示と実例)
ぬりおたは数値をそのまま出すだけでなく、次の5段階の言葉を添えています。 実際にサイトに載っている塗料どうしを比べた例を並べます。
| 数値 | 表示 | 実例 |
|---|---|---|
| 1以下 | ほぼ同一 | タミヤ XF-63 ジャーマングレイ と
LP-27 ジャーマングレイ(0.0) 同じ会社が別のシリーズで出している同じ色です |
| 1〜3 | かなり近い | タミヤ LP-32 明灰白色 と
GSIクレオス C35 明灰白色(三菱系)(1.4) メーカーが違っても、並べて初めて分かる程度の差です |
| 3〜6 | 近い | タミヤ XF-63 ジャーマングレイ と
GSIクレオス C32 軍艦色(2)(4.1) 別々に見れば同じ色に見えます。隣り合わせに塗ると違いが出ます |
| 6〜12 | やや近い | GSIクレオス C15 暗緑色(中島系) と
タミヤ XF-13 濃緑色(8.4) 同じ系統の色ですが、見比べればはっきり違います |
| 12より上 | 参考 | GSIクレオス C5 ブルー と
C15 暗緑色(中島系)(29.6) 別の色です。近いものが1つも無かったときにだけ出てきます |
置き換えの判断は、使う場所で変わります
「いくつ以下なら大丈夫か」に唯一の正解はありません。同じ数字でも、塗る場所によって答えが変わります。
- 離れた部品どうし(翼と胴体など、間に別の色がはさまる場所)なら、6くらいまでは気づかれません。
- 隣り合う部品(左右のパーツ、継ぎ足し塗装)は 3以下を目安にしてください。境目が見えます。
- 1つの部品を塗り分けるときや、途中で継ぎ足すときは 1以下、つまり実質同じ色を選びます。
- ウェザリング(汚し塗装)で上から色を重ねる予定なら、6を超えていても最終的にはなじみます。
数字を信じてはいけないところ
ぬりおたの数値は、画面上のカラーコードから計算した値です。ここには限界があります。
- 実際の塗料の色は測っていません。 カラーコードはモニター上の近似再現です。実物とは差が出ます。
- つやの違いは計算に入りません。 光沢とつや消しは、同じカラーコードでも明るさの印象が変わります。 → つやの違いの話
- 金属色にはほとんど当てになりません。 粒子の粗さや光り方が仕上がりを決めるためです。 → 金属色の選び方
- 下地の色で最終的な見え方が変わります。 白い下地に塗るか、グレーの下地に塗るかで、同じ塗料でも別物になります。
ですから、ΔEは「どれを買うか決める前に、候補を10本くらいに絞る道具」だと思ってください。 最後の一手前までは数字で詰められますが、最後は塗って乾かして見るのがいちばん確実です。
もし掲載しているカラーコードが実物と大きく違うと気づいたら、 登録申請フォームから教えてください。 色データの正しさは、このサイトのいちばん大事な部分です。