悩み解決

金属色の選び方と、色差の数値が当てにならない理由

ぬりおたは色の近さを数値で出すサイトですが、金属色だけは、その数値をあてにしないでください。 理由と、代わりに何を見ればいいのかを正直に書きます。 自分のサイトの弱点ですが、知らずに使って失敗するほうがずっと損だと考えています。

最終更新 2026-08-15

数字が近くても別物になる、その証拠

実際にサイトのデータで比べてみます。

比べる2色色の差
GSIクレオス C8 シルバー(メタリック)と
C11 ガルグレー(半光沢)
1.9
かなり近い
タミヤ XF-63 ジャーマングレイ(つや消し)と
GSIクレオス CM04 ガンメタリック(メタリック)
1.8
かなり近い

どちらも数値の上では「かなり近い」です。 でも実際に塗れば、片方はぎらりと光る金属で、もう片方はまったく光らないグレーです。 間違えようがないほど違います。

なぜこうなるのか

カラーコードが表せるのは、ある1つの角度から見たときの色だけです。 ふつうの塗料はどの角度から見てもだいたい同じ色なので、これで足ります。

ところが金属色の中には、アルミなどの平たい粒が入っています。 この粒が光を鏡のように跳ね返すので、

つまり金属色の見え方は、1つの色ではなく、角度によって変わる幅です。 1つのカラーコードに押し込めた時点で、いちばん大事な情報が落ちています。

では何を見て選ぶのか

1. 粒の細かさ(いちばん重要)

同じ「シルバー」でも、粒の細かさで用途が変わります。 製品名にヒントが入っていることが多いので、そこを読みます。

2. 下地の色

金属色は下に塗った色で仕上がりが変わります。 黒い下地の上なら深く落ち着いた金属に、白や明るいグレーの上なら明るく華やかになります。 同じ瓶を使っても、下地を変えるだけで別の表情になるということです。 色を変える前に下地を変えてみると、思っていた色に届くことがあります。

3. つやを最後に揃えるかどうか

金属色の上につや消しのクリアーを吹くと、金属らしさは大きく落ちます。 全体をつや消しで仕上げる予定なら、金属部分だけはクリアーを吹かないようにするか、 最後に塗るようにします。

ぬりおたには金属の仕上げの塗料が175色あります。 トップページで仕上げを絞り込めば、金属色だけを見比べられます。 この中での色の差は、系統(銀・金・銅・鉄)を分けるためだけに使ってください。 同じ系統の中で1番と5番のどちらがいいかは、数値では決まりません。

金属色を選ぶときの順番

  1. 系統を決めます。銀か、金か、銅か、黒っぽい鉄か。ここは色の差の数値が役に立ちます。
  2. 粒の細かさを決めます。滑らかにしたいのか、ざらつかせたいのか。製品名を読みます。
  3. 下地を決めます。締めたいなら黒、明るくしたいなら白系。
  4. ランナー(部品の枠)で試します。金属色は写真でも画面でも伝わりません。実際に塗って傾けて見るのが唯一確実です。

パール(見る角度で色が変わる仕上げ)も同じ理由で、色の差の数値は当てになりません。 こちらは下地の色でほぼ決まるので、下地の色のほうを検索して決めると近道です。

金属色だけを絞り込んで見比べる

仕上げで「メタリック」を選ぶと、175色の金属色だけが並びます。

色から塗料を探す