悩み解決
ラッカー・水性・エナメルの違いと、置き換えていいのか
色を置き換えるとき、色が合っていても種類が違うと事故が起きます。 いちばん怖いのは、せっかく塗った下の層が溶けることと、部品が割れることです。 3種類の性格と、重ねてよい順番、そして置き換えて大丈夫な場面を整理しました。
3種類の性格
ぬりおたに収録している943色のうち、614色がラッカー、235色が水性アクリル、34色がエナメルです。 ほかにマーカーや、汚し専用の溶剤系ウォッシュも入っています。
| 種類 | 良いところ | 気をつけるところ |
|---|---|---|
| ラッカー 614色 |
乾きが速く、塗った膜が丈夫。上から他の種類を重ねやすいので、基本色に向いています | においが強いので換気が要ります。溶かす力が強く、プラスチックそのものにも影響します |
| 水性アクリル 235色 |
においが穏やかで、道具を水で洗える製品もあります。室内で塗りやすい | 乾きがゆっくりで、乾く前にさわると跡が残ります。膜はラッカーよりやわらかめです |
| エナメル 34色 |
とても伸びがよく、細い溝に流れ込みます。スミ入れと汚し塗装の主役です | 乾くのが遅く、プラスチックにしみ込みます。力のかかる部分に使うと割れの原因になります |
重ねてよい順番は、だいたい決まっています
考え方はひとつだけです。下の層を溶かさない組み合わせを選ぶ。 溶かす力が強いものを先に、弱いものを後に塗る、と覚えると分かりやすくなります。
| 下の層 | 上に重ねる | 結果 |
|---|---|---|
| ラッカー | 水性アクリル | 安全な組み合わせです |
| ラッカー | エナメル | 安全です。スミ入れの定番がこの形です |
| ラッカー | ラッカー | 下が乾いていれば大丈夫。乾く前に重ねると溶けます |
| 水性アクリル | ラッカー | 危険です。下が溶けたり縮んだりします |
| エナメル | ラッカー・水性 | 危険です。下が溶けます |
エナメルは、力がかかる部分に使わないでください。 関節や、はめ込みの合わせ目など力がかかったまま溶剤がしみ込む場所は、 あとから割れることがあります。スミ入れは、組む前か、動かさない部分に留めるのが安全です。
置き換えていい場面・やめたほうがいい場面
- これから最初に塗る色を選ぶだけなら、種類は自由です。 使い慣れた種類でそろえるのがいちばん楽です。
- すでに塗った上に重ねるなら、上の表で確認してください。 色が近くても、順番が逆なら別の候補を選びます。
- スミ入れ・汚しの色を置き換えるなら、エナメルか専用のウォッシュから選びます。 あとから拭き取れることが前提の作業なので、ここは種類を変えないほうが安全です。
- 迷ったら、ランナー(部品の枠)で試します。 捨てる部分に両方を塗って一晩置けば、相性は自分の目で確かめられます。 作品で試すより確実です。
各塗料のページには、種類と仕上げが書いてあります。 トップページでは種類での絞り込みもできるので、 「水性アクリルの中から近い色」のような探し方ができます。
実際の製品名との対応
ぬりおたの分類は、おおよそ次のシリーズに対応しています。 正確な種類は各塗料のページでご確認ください。
- ラッカー — Mr.カラー、ガイアカラー、タミヤ ラッカー LP、タミヤスプレー TS/AS
- 水性アクリル — タミヤカラー アクリル、水性ホビーカラー、水性ガンダムカラー
- エナメル — タミヤカラー エナメル
- 溶剤系ウォッシュ — Mr.ウェザリングカラー(汚し専用。ベタ塗り用ではありません)